「ゾーラの石碑一気読み!」【ゼルダの伝説ティアキン 】

ゼルダ攻略(ティアキン)

ゾーラの石碑を巡る旅

皆さんコンニチハ
ゾーラ地方を回った際、石碑は全部回りましたか?
結構広範囲に設置されていて、11基も
めんどくせぇと思い数個見て放置していましたが
気分転換に石碑を回って来ました

何の気分転換か⋯地図埋め
100%の人本当にすごい

気分転換の成果として、設置場所と石碑内容を記載しています
よかったらどうぞ

石碑の地図

ゾーラの石碑は全部で11基

 

ゾーラの学び

第1章「水と共に生きるゾーラの里」

ゾーラ王子 シド 決意を込めてここに記す

はるか昔 このラネール地方に
ときに緩やかな ときに急激な地殻変動が起きた

高い山は 雲をつくって雨を降らせ
深い谷が その雨水をなみなみと湛えた

あふれた水はやがて ゾーラ川となり
滝になって落ち 広大なラネール湿原を育んだ

水を求めて移動していたゾーラ族の祖先が
この地に定住したことは 必然といえよう

ラネールの山々は良質な石にも恵まれ
その石材を使った建造物は 頑丈かつ優美

しかも水との親和性がとても高く
ゾーラ建築は ここ水の里の代名詞となっている

この里の片隅で 目を閉じて耳を澄ませば
聞こえてくるのは 軽やかな水の音

優しくて自愛に満ちた その音色こそが
ゾーラの民が奏でる 幸せな暮らしの証である

王室に生まれし者の使命として
私 シドは 今ここに誓う

ゾーラの里から 幸せな音色が途絶えぬよう
生涯をかけて この地の平和を守ることを

第2章「偉大なる祖 ルト」

ゾーラ王子 シド ある伝承をここに記す

その昔 ゾーラ王家に
蛇行する川のごとく おてんばな姫がいたという

高貴さと無邪気さを併せ持ち
民に愛されたその姫の名は ルト

ある時 ハイラルを支配せんとする者が現れ
平和なゾーラの里に 大きな災いをもたらした

逃げ惑う民たちで沸き立つ水面を
戦いに敗れた兵士の屍が流れたと記されている

そのときルトは
里の惨状が映る目に 涙を溜めながらも
弱き者たちを避難させ 自らは川の流れに逆らい
滝を上り 敵に挑んだと伝わっている

いずれの伝承も戦いの詳細こそ伝えていないが
ハイラル王家の姫と 勇者の助けを借りて
ルト姫たち精鋭は ついにはハイラルを救った
⋯物語は そう結ばれている

里の子供たちの はしゃぐ声を聞きながら
私 シドは今 あらためて思う

偉大なるおてんば姫 ルトの勇気を受け継ぐこと
それが ゾーラ王家の末裔たる私の使命なのだと

第3章「偉大なるドレファン王」

ゾーラ王子 シド 戒めとしてこれに記す

我が姉 ミファーを失ってから 何度めかの春
リザルフォスの大群が里を襲った

その日が初陣であるにも関わらず
周囲の期待が 我が双肩に重くのしかかる

いつも 柔らかな言葉で元気づけてくれていた
姉のミファーがいないことも 大きかった

鍛錬を重ねてきたはずの我が槍は
空を切り 水面を叩くばかり

ついには 水辺に潜むリザルフォスの奇襲を許し
三本の剣先を 目の前に突きつけられてしまう

もはや これまでかと観念したそのとき
3匹のリザルフォスが目の前から消えた

代わりに 我が父 ドレファン王の姿があった
父は3匹を薙ぎ払った剛腕を撫でながら言った

シド お前は心を大きく揺らしすぎる
ここ戦場においては それは命取りになる

父の説教を疎ましく思った私の胸に
王と共に という聞き覚えのある声が届いた

その懐かしく柔らかなミファーの声を
確かに聞いたと 多くの兵士も後に証言している

ドレファン王と共に 心をひとつにした我々が
ゾーラの里を守り抜いたことは 言うまでもない

第4章「二人の姉」

ゾーラ王子 シド 追憶を新たにこれに記す

幼い頃の私は 異邦人を理由もなく恐れた
とくにヨナには 物怖じするばかり

ヨナは 少し大人びていて
血の繋がっていないこの私を弟扱いした

あるとき 季節外れの豪雨で川が一気に増水
浅瀬で遊ぶ子供たちが 濁流にさらわれてしまう

ヒレも効かない強い流れに揉まれる私を
中洲に引っ張り上げてくれたのは ヨナだった

水量はまし 中洲の面積はさらに小さくなるが
ヨナは震える私を励まし続けてくれた

やがて 大人たちを連れて助けにきてくれたのは
血の繋がった姉 ミファーだった

助けてくれたミファーを眩しそうに見上げる
ヨナの横顔は 今でもよく覚えている

本当の姉ミファーと そのミファーを慕うヨナ
そして ヨナに憧れを抱きはじめた幼い私

いつしか私は 自分には二人の姉がいると
信じて疑わなくなっていた

後に ヨナが私の許婚であると
父から教えられるまでは⋯

石碑に残すには 私的すぎるかと迷いつつ
公人の歴史として綴る

第5章「ゾーラの鎧の物語」

ゾーラ王子 シド 姉を想いこれに記す

最愛の姉 ミファーを失って しばらくは
川底に差す光さえ 悲しみの色に思えたものだ

それでも 時の流れは我が心を癒し
今では姉の思い出を 笑顔で語れるまでになった

ここでは 姉が古い風習にならって
将来の婿のために作ったゾーラの鎧の話をしよう

あるとき 里が災いに見舞われ
このオレは ハイリア人の青年に救いを求めた

その無口な若き剣士 名前はリンク
彼は 我が姉のミファーの幼なじみでもあった

災いを憂うドレファン王が助力を要請すると
その若き剣士は 快く引き受けてくれた

王はその場で  保管されていたゾーラの鎧を
どうか大切にという言葉と共にリンクに託すと
ハイリア人嫌いの宰相 ムズリも口をつぐむほど
鎧はリンクの身体に寸分の狂いなくフィットした

すでに魂の存在となっていた姉は
鎧に込めた想いを果たすことこそできなかったが
民の切なる願いを リンクと共に叶えてくれた
ゾーラの里に 再び希望の光を灯してくれたのだ

第6章「雷獣山とミファー公園」

(前編)

ゾーラ王子 シド 当時の顛末をこれに記す

少しだけ昔のこと 雷獣山には
電気の矢を放つ 恐ろしい魔物が巣喰っていた

早急な退治が望まれるも ゾーラ族は水の民
電気にはめっぽう弱く 打つ手がなかった

その頃 里にひとりのハイリア人が滞在していた
その無口な若き剣士 名前はリンク

ゾーラ族と違い  電気にはめっぽう強い
⋯という程でもなかったが 彼は勇敢だった

武器や防具を整えると 彼はひとり雷獣山に登り
厄介な魔物の討伐を果たす

すると不思議なことに 魔物の消えた山の頂に
平穏を祝うかのごとく 清水があふれ出した

あの場所に公園を作ろうという声が
誰からともなく上がったのも当然といえる

しかし 木の根や岩が邪魔して造成は進まず
名前はどうするといった議論ばかり盛んだった

曰くゾーラ公園はそのまますぎる
曰く 雷獣公園では魔物を思い起こさせてしまう

今は頭ではなく手足を動かすべきではないかと
私が苦言を呈すると 質問が返ってきた

シド王子は 何か良い案をお持ちかという
その問いに  私はしばし口ごもることになる

この続きは 別の石碑に記す

(後編)

ゾーラ王子 シド 当時の顛末をこれに記す

どこかにあるゾーラの石碑に前編が記してある
労をいとわなくば そちらを先に読むべし

ー 後編 ー
シド王子は 何か良い案をお持ちかという
その問いに 私はしばし口ごもることになる

ひとつだけ心に浮かぶ公園の名を
私は恐る恐る 皆に披露することにした

今は亡き我が姉の名を冠して
ミファー公園としては如何かと 提案したのだ

身内の名を出したことで 身びいきと思われたか
議論の場は 見事なまでに静まり返る

ややあって ひとりの石工が
賛成だという声を上げた

すると 間を置かず賛成の声が積み重なり
石工や職人は腰を上げ 作業に戻ていった

それからミファー公園の完成まで
現場は活気にあふれ 笑顔と歌声が絶えなかった

姉上ミファーが いかに皆に愛されていたかを
心底思い知らされた出来事である

いずれ シド公園が造られるかどうか
それは  今後の私しだいということだろう

第7章「王子と剣士」

ゾーラ王子 シド  ある友を想いこれに記す

止まない雨はない こともない
そんな冗談めいた言葉が 囁かれたことがあった

ゾーラの里に振り始めた雨が
来る日も来る日も 一向に止まなかったのだ

いくら我々が水の民だとはいえ
日差しは恋しいし ときには乾いた風も必要だ

しかし 我らゾーラ族には この災いの元凶を
取り除く術がなかった

皆が途方に暮れていた ある日
私 シドはひとりのハイリア人を里に招いた

その無口な若き剣士 名前はリンク
優しそうな目からは 強い信念も感じられた

私はすぐに 直感が正しかったことを知る
リンクのおかげで 災いを断つ備えができたのだ

災いの元凶とは 厳しい戦いになったが
幾度も幾度も立ち向かい ついには災いを鎮める

本人には言えないことも 文章であれば造作もない
我が良き友リンク 君は卓越した剣士である

ヒレこそないが 華麗さが際立つ身のこなし
エラこそないが 呼吸を乱さぬ剣さばき

部族を超えて 私が彼から学んだものは
かけがえのない財産であり 心より感謝している

止まない雨は やはりなかったが
終わらない冒険はありそうだと 友を見て思う

第8章「ハイラル王家の姫君」

ゾーラ王子 シド ある姫を想いこれに記す

忌まわしき災いが去ったゾーラの里に
名高くも ゆかしき人柄の女性が訪れた

剣士リンクと共に現れた その若き女性こそ
ハイラル王国のゼルダ姫である

我がハイラル王国のせいで ミファー姫は⋯
そこまで言うと 訪問者は言葉を詰まらせた

ひとつ またひとつ
音もなく床に落ちたのは 小さな涙だった

姫君は頬の涙を拭うと すっと顔を上げ
王の目を見て 謝意の言葉を最後まで言い切った

あのことは ゾーラ族の選択でもあったのだから
ゼルダ姫が謝する必要などあるわけもなく
だからこそ ドレファン王をはじめ
その場の者は皆 ゼルダ姫の誠意に心を打たれた

忌まわしき災いを 100年近くも
たったひとりで抑え続け それを誇るでもなく
ハイラル復興の協調を図るために
全土を巡る旅を続けられている

名高くて ゆかしいだけではない
姫君には 芯の通った内面の強さも備わっていた

内面の強さといえば 筋肉を鍛えることだと
以前の私なら思っただろうが 今は違う

己もかくありたいと 深く思う

外伝その1「水の流れと槍さばき」

ゾーラ王子 シド 槍を傍にこれに記す

我々ゾーラ族が 水の民と呼ばれる理由は
水辺で暮らしているからというだけではない

例えば 我々には大なり小なり
水を自在に操る力が備わっている

泳ぎの推進力や水面からの跳躍力を高めたいとき
漁を有利に導きたいとき 我々は水を操るのだ

多くの仲間たちがそうであるように
本格的な覚醒の時は 私に突然やってきた

ある日 セラの滝で槍の訓練をしていたとき
降る雨で手を滑らせ 槍を取り落としてしまった

慌てて手を伸ばすが もう間に合わない
このままでは槍が崖下まで落ちてしまう

そう思った刹那 私の手の先から崖下に向けて
雨粒が整列し すぐに一本の太い水流となった

さらにその水流は ねじれながら回転し
落下中の槍を掴むと 私の手まで引き戻した

水は固くもなり 槍は柔らかくもなる
その感覚が 私の槍さばきを一変させた

思い出したのが 我が姉ミファーのこの言葉
水と槍は一体になれる

あらためて 亡き姉への尊敬の念が強まると共に
その後の槍の訓練に より熱が入ることとなった

外伝その2「任された一大事業」

ゾーラ王子 シド 石碑についてこれに記す

老朽化したゾーラの石碑を造り直すといういう
一大事業を この私 シドは任された

ゾーラの石碑は ゾーラの里周辺に11基ある
貴方が今読んでいるこれは そのうちの1基だ

今回の再生事業によって
我が父 ドレファン王が記した文章は消えた

王の有り難き碑文を 王族の末裔とはいえ
若輩が上書きするとは何事かとの声も聞こえる

しかしこの再生事業を私に命じたのは
誰あろう 父ドレファン自身なのだ

その父曰く ドレファン王の息子というだけで
王家を継ぐ者として相応しいとは限らない

ならば 自ら天分が備わっているのか否か
天に問うても答えぬゆえ 民に問うべし

胸に秘めた決意や 心に思うことを
ゾーラの石碑を通して民に伝えるべし

父の命に従い 私の思いを11基の石板に記した
私はまだ若く 父の助言も必要とした

どれほどの目に触れるかは不明であるが
私の学びや決意が伝われば 本望といえよう

数百年後 私を継ぐ者が上書きするまでに
私の碑文が より多くの心に残ることを望む

 

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